2016年12月28日水曜日

ウィンカーレバーのカバーを縫った

初の裁縫DIY。

ウィンカーレバーのステーが未塗装で無骨だったので
隠す目的でカバーを作りました。
Before(左) After(右)
こんなマジメな裁縫、小学生以来だよ・・・。
使った道具も小学校で買った裁縫セットだし。
捨てずに取っておくもんだね。

材料は100均で見つけた革の切れ端(A4サイズ)。
色が若干赤紫っぽい黒っぽい感じ。微妙な色。
これしか売ってなかったので仕方なし。

縫い方は何も考えずググって最初に出てきた「平縫い」

よくあるシフターのブーツみたいになればいいかなと思ったのですが
出来栄えは・・・「まあまあ」といったところ。

本当は裏にマジックテープも縫い付けて
部品を包むように固定するつもりでしたが
現時点でも問題なさそうなので、そのまま放置。
練習ついでにUSBメモリ入れも作ったよ!

2016年12月15日木曜日

Fanatec ClubSport Handbrakeレビュー

先日のBlackFridayセール
Fanatec ClubSport Handbrakeを購入しました。
USBアダプタとのセットで¥11,900
定価から¥5,900の値引きでした。

そのままPCにつなぐとShifterモードで認識されますが

「コントロールパネル」→「デバイスとプリンター」

"ClubSport USB Adapter"を右クリック→「ゲームコントローラーの設定」

一覧からshifter modeになっているUSBアダプタを選択→「プロパティ」

Updateタブの「Update USB Adapter Firmware」をクリック

"ClubSport Handbrake"を選択し「Start Update」をクリック

でHandbrakeモードにすることができます(下画像も参照)。
(最初この操作を知らず不良品かと思って慌てたのは秘密☆)
ゲームコントローラーの設定
USBアダプタのプロパティ画面(画像はShifterモード時)
ファームウェアアップデート画面

以下レビューです。


●構造と引き心地
構造は非常にシンプルです。
持ち手の根元、回転の軸の延長上に
可変ボリュームがついているだけです。

バネ式なので基本的にはペダルと同じ構造です。
引き心地も、ペダルを手で押したときとほぼ同じ。

"引くときの重さ"はやや重め。体重計で計測すると3kg≒30N
1.5Lのペットボトル2本を持ち上げるときに必要な力と同等です。

なのでシフター以上にどっしりしたマウントに固定しないと
マウントごと動いたり持ち上がったりしてしまいます。

●剛性
柄の部分が板状(厚さ3.5mm)なので、横方向の剛性が悪い。
シートに座るとき身体をぶつけてしまえば簡単に曲がりそうで心配。

それだけでなく、柄の回転の軸部分の構造もあまりよくないので
ここでガタが発生している分、余計に剛性の無さを感じてしまいます。

ひょっとすると構造的に弱い軸部をカバーするため
あえて柄の剛性を落として軸への過度な衝撃を和らげているのかも、と邪推。
(なので改造する場合は全体的に構造を見直さないとダメですね)

特にSUS等で高剛性のコクピを組んでいる人は
剛性の無さがかなり気になると思います。


参考までに簡単な実験をしてみました。

私の場合、イス背面のシフターマウント締結部から持ち手までが遠いので
少しの横方向の力が大きなモーメントとなって
角パイプのマウントごと歪ませてしまっています。

とりあえず使う分には問題ないですが
いつかDIYして改善したいです。

●本体取り付けについて
商品にボルトやブラケットは同梱されていませんが
Handbrake本体にいくつか穴が開いています。

穴位置は公式サイトのdrilling templateを参照してください。
赤い十字マークが固定に使える穴で
それ以外は内蔵部品のための穴や、そもそも存在しない穴です。
(Fanatecの図面は意味がわからん)

穴径は側面(template1枚目)の4つがφ6の貫通穴で
底面(2枚目)がM6並目でねじ切ってある穴です。

この穴に合わせたブラケットを用意すればよいわけですが
ClubSport Shifter(以下CSS)を持っている人は
CSS同梱の部品(CSS QuickGuideの部品F、ナットに相当する)
とM5のボルトを使用してCSSに直接Handbrakeを固定することができます。

シフターに合わせて本体の穴はφ5にするか
シフター側をM6にすればいいのに。
たぶん穴位置精度なんかを考慮したんだな。恐らくきっと。
この場合は2点固定となりますが、取り付け剛性は十分です。

ボルトは長いとCSS本体にめり込んでしまうので
ネジ部の長さが14mm以下のものである必要があります。

Fanatec的には、恐らく長さ15mmのボルトに
緩み防止のバネ座金とワッシャーを噛ましての使用を想定したのだと思います。
それならばちょうどぴったりになるので。

私はネジ部の長さ10mmのボルトを使用していますが、
これ以上短いボルトはめねじ側に入る長さが短くなるためオススメできません。

●PCとの接続
同梱のケーブルは2種類あります。
末端が基板用コネクタのもの(ClubSport Pedals V2への接続用)と
RJ12コネクタのもの(V3ペダルorUSBアダプタへの接続用)です。

どちらも長さ1.2m。(ちょっと短すぎないですかね…)

Handbrake側は一般的なイヤホン端子(3極3.5mm)ですので
長さが足りない場合は、USB延長ケーブルを買うよりも
100均でイヤホン延長ケーブル買ってきたほうが安く済みます。

-余談-
実は私のDIYハンドブレーキもイヤホン端子でarduinoに接続するようになっています。
上記のケーブルに合わせて配線を作り直せば、arduinoなしで
Fanatecのドライバがそのまま使えそう。

●DiRT Rallyで使ってみて
ヤバい。楽しいw

今まで自作のサイドブレーキを使っていましたが
入力がOnOffの2値で、どのくらいでOnになったかがわかりづらいものでした。
ロック機構もあるのでRallyで使うにはちょっと…という感じで
ずっとDiRT Rallyは放置していました。

が!

今回のHandbrake導入でその辺の使いづらさが全て解消。
ハンドブレーキあるだけでラリーがこんなに楽しいとは!
未だ慣れず間違ってシフター引いたりしてますが((

アナログ入力の恩恵は・・・今のところあまり感じませんが、
DiRT Rallyでは約半分くらい引けば後輪がロックしてくれます。

使用中剛性不足を感じることもあまりないです。
シフト操作とハンドブレーキ操作を連続して行うとき
シフトに比べてハンドブレーキの剛性の無さを感じることはあります。

もうすぐiRacingにもダートが来ますし、準備は万全です!

2016年11月19日土曜日

ペダル配線をもう一度やり直す

先日ペダルの感圧調整ボリュームが動作しなくなりました。
原因は昔弄った基盤周りの配線の接触不良。
純正ではペダルの裏にあるが、今は手元まで配線を伸ばして使用
CSR Elite Pedalsなど、Fanatecの感圧式ペダルには
どのくらいの踏力を100%とするか調整するボリュームがついています。

私の場合、車種やタイヤの状態ごとに踏み方を変えるのではなく
踏み方一定で、ボリュームを弄ってブレーキの利き具合を調整しています。

なのでレース中でもこのボリュームは頻繁に触ります。

ボリュームの配線を切ってもブレーキの入力はできますが
私には必須のアイテムなので直すことにしました。
今回修理する前の配線
以前配線をやり直したとき(詳しくはコチラ)は
何を思ったのか銅板で配線をつなぐという愚行をしていました。
(「配線を誤って引っ張ったとき、根元のコネクタに力が加わらないように」
という理由があった気がする)

今回の修理では銅板の廃止と
以前壊したアクセルのコネクタを復活させることにしました。
今まではアクセル用のコネクタハウジングを(壊してしまったので)取っ払い
ハンダで配線を直接(写真の赤丸部分に)付けていました。

この部分のハンダがとても外れやすく、
それもあって銅板緩衝材をつけた気がします。
(当時は規格品という概念を知らず、
コネクタなどは一般人が買える代物ではないと思い込んでいました...)

今回購入したコネクタはZHコネクタ(コレコレコレ)です。
どのみちオス・メス両方買う必要があったので
ピッチさえあってれば何でもよかったのですが。

ペダル1.5mmピッチのコネクタは純正もZHコネクタだと思います。たぶん。

ついでにブレーキ振動モーターの配線もコネクタ化しようと思い
ピッチ2mmのXHコネクタ(コレ)も購入しました。
裁縫針でハンダ用の穴を開けなおして・・・
コネクタをハンダ付けする
作業中の様子。
基盤のピン穴がハンダで埋まっていたので
裁縫セットの針を使って穴をあけました。

無事ハンダもしっかりくっついてくれて
動作テスト...万事OK!!

ずっと悩まされていたノイズも消えました。

最初からコネクタ買って直せばよかったな。
まぁ当時は知らなかったし仕方ない。勉強勉強。

2016年11月10日木曜日

OSWレビュー

OSW導入から約2か月になります。
OSW問題点にあった電源の設定については、Twitterにて
「25Aでも大丈夫」との情報を頂き設定しましたが
今のところ大丈夫みたいです。

Granityの仕様上、25A以上にはできないみたいなので
MCC:24[A]  MMC:25[A]
で運用しています。

色々と出力も変えて走り、だいぶ感触もわかってきたので
レビューを書いてみました。

なおゲームはiRacing、車種はMP4-12C GT3
iRacing側FFB出力は29.5[Nm]でのレビューとなります。

ちなみに車種ごとにフィーリングが全然違います。
MX-5はイイ感じに細かいFFBが伝わってきますが
パワステ無しのSkippyは重すぎて辛いです。

なのでSkippyの後に12C GT3乗ると、今まで以上に振り回せる気がしますが
MX-5の後にGT3乗るとハンドル重すぎてビビります。

慣れって怖い。


●出力ごとの違い
OSWはMMosというソフトウェアで簡単に出力を変えることができます。
MMos設定画面。ドライバの設定のようなもの。
レビューが遅くなったのも
MMosで色々と出力を変えて試していたから。と言い訳。

【100%】
完全にドライバーを殺しにきています。
とてもじゃないけどこれでプレイするのは無理。
縁石乗ると机が崩壊しそうな勢いで揺れます。

【60%】
シフト操作で片手ハンドルになったときにキツイです。
パドルシフトがあれば60%が一番楽しいかもしれない。

【50%】
普段はこれでプレイしています。
Blancpain Sprint SeriesのZolderでは40分間頑張れましたが
鈴鹿は20分でバテました。
ヘアピン→スプーン間のシフトアップ時の
左手だけになる瞬間が一番つらいです。

【40%】
これで鈴鹿40分何とか頑張れました。
とは言えCSREW(改)よりも重いですが。

●感想その1:スピンしにくくなる
セルフステアでカウンターがあたる速さも速いですが
カウンターが戻るタイミングも素早く&力強く反応してくれて
逆スピンもしにくくなりました。

スピンするときはしますけどね。

●感想その2:クラッシュが怖い
「シムなんだから、冗談でしょ」と思うかもしれませんがマジです。
壁に衝突したとき、本当に腕を持っていかれます。怖い。
慣れるまではハーフスピン時の強力なセルフステアすら恐ろしいです。

特に後ろ向いて壁にぶつかるときは身構えることができないので
スピン中はホント怖いです。カートでスピンしたときと同じ気持ち。

練習だったとしても、思いつきでノーブレーキ侵入とかできないですね......
怖くてちょっとずつしか攻めていけないです。

縁石一つまたぐのも必死になります。

●感想その3:超疲れる
耐久レースで大汗かくのはCSREWのときも同じでしたが
レース後の疲労感が段違いです。

特に二の腕と手首が痛くなる。カートと同じ。
首が痛くならないだけマシかもしれない。

眠い時や疲れている時の気分転換にはならないです。
今日は寝違えて肩痛いから止めておこう・・・とか。

●感想まとめ
以上3点から何がどうなったか一言 →「緊張感がヤバイ
レース中、余裕が全くありません。
必死でステアリングにしがみついています。

良いこととは思えませんが
余裕の無さからくる緊張感がとても楽しいです。
ブランパンならそれを40分。たまらんですね。

●OSWを使えば速くなれるか?
一言、「ノー」です。

これはハイエンドのハンコンにも言えることですが
FFBが強くなったからといって速さに直結するわけではないです。

OSWの場合、(車種にもよりますが)高すぎるトルクのせいで
手アンダー出たり、ブレーキングでステアリングが暴れたりと
FFBが細かい恩恵よりも、デメリットのほうが大きい気がします。

もちろん、先述のMMosで出力は落とせます。
CSREWと同じようなFFBにして使うこともできますのでご安心を。

●結局OSWはオススメできるか?
少なからず万人にオススメはできません。

iRacingが合わずに辞めてく人がいるように
OSWも人を選ぶような気がします。

設置方法や設定、トラブルシューティングに関しては
あれこれ勉強する手間があるので、面倒と言えばとても面倒です。
(私はその面倒も楽しみにして買って、実際楽しんだ感はあります)

が、G27等のエントリーモデルからの買い替えを検討するほど
レースシムにハマっている人には超オススメです!
(その場合コクピやボタン類も別途必要なので、導入費用がアレですが)

私のように、ハンコンが壊れて次どうしよう?という人や
FANATECを一式新しく購入しようと考えている人には
コスパ(正確にはコスト/トルク)の面でOSW一択だと思います。

ハンコンはちょっとずつグレードアップすると恐ろしくお金かかりますし。

超個人的な意見ですが、
既にほぼ満足できるハンコンを持っているのであれば
わざわざそれを捨ててまでOSWを導入しなくても良いかなと思います。

上で書いた、一見デメリットに思えるようなことが
とても魅力的に感じる特殊な人向けです。

私は大満足。
もうハンドル周りでDIYすることはないと考えると、ちょっぴり寂しいかも。

2016年10月29日土曜日

モニターカバー使っていますか?

意外と存在が知られていないような気がするアイテム。

超安価ながら効果絶大のモニターカバー
皆さんは使っていますか?
後ろから見るとこんな感じ
箱車なら画面の外はどうせ車内の壁なので、黒のカバーで没入感が増します。
フォーミュラでも余計な家具などが視界に入らないので
より集中しやすいような気がします。

デメリットを挙げるとすれば
カバーに囲まれた個室のようになるので熱気がこもります。
人間の体温と、モニタからの熱が馬鹿にならない。
私の場合、真後ろがすぐ壁なので余計にこもりやすくて暑い。

カバーは段ボールに100均のフェルトをガムテで付けるだけ。
カバー1枚あたり、段ボール200円弱、フェルト100円。

固定は100均で手に入る汎用ブラケットを
モニタアームのブラケットと一緒に固定して
できた溝にカバーを引っかけるだけ。

なので取り外しも簡単です。

モニタが揺れても落ちないよう、ボルトの頭で押さえつけています。
この汎用ブラケット、穴が5mm。つまりM6の下穴径と同じなので
タップを通してねじ穴にしてあります。

かかった費用は1000円ちょっと。
お手軽DIYの紹介でした!

2016年10月18日火曜日

CSR Elite Pedals 改造記録

CSREWと一緒に購入したCSR Elite Pedalsですが、例によって改造しています。
当時は吊り下げキットを使っていましたが、今は机の背面に固定して使用中。

ペダルはFANATEC製品の中でも比較的単純な構造なので
素人でも簡単に全バラできますよ!

あ、当然自己責任でよろしくです。


●配線やり直し
全ての元凶。

当時は未発表だったサイドブレーキ用の回路があると情報を得て
基盤から引っ張ってくることに。
(元々ハンコンを買った理由がForza4でシュルシュルドリフトしたかったから)

基盤を取り出すためブレーキアクセルセンサのコネクタを引っこ抜く際
やってしまいました。ブチッと。
(コレ、開封1週間後の話。血の気が引いたのを覚えている)

ハンダで直すも接触が悪く、何故か他のペダルにもノイズが乗る。
原因究明に各ペダルの付け外しを繰り返すので、カプラー化しました。
カプラーはhi-1000.comで購入。バイク用のカプラーなのでちょっとデカい。
(当時は電子工作用コネクタの存在を知らなかった)

未だに若干ノイズがありますが、ギリギリ実用範囲。
ちなみに取り出したサイドブレーキ回路はCS機専用なので
PC専となった今では使っていません。


●ブレーキバイブモーター追加
配線を弄ったついでに、バイブレーション用の配線も取り出しました。
最初はビニールテープでペダルアームに括り付けていましたが
後にブラケットを製作し機械締結に変更。

材料は私が初めて旋盤回したときの練習用アルミ材。
当時中ぐりを練習した穴にモーターがぴったりはまりました。奇跡。
モーターは使わなくなったUSBゲームパッドから略奪。


●バネ変更
私はシューズを履いてプレイする派なので、ペダルはやや重めが好み。
正直実車のアクセルペダルはもっと重くていいと思っています。

DAIスプリングが安くて種類が豊富なので、ここから選ぶことに。

基本諸元は(Elite Pedalsの場合)
内径11mm以上、外形22mm以下、長さ65mm

あとはバネ定数を決めるだけ。

3kgのダンベルをバネの上に乗せて縮み量を測るという
超アナログな方法で純正のばね定数を測った結果、
一番重いクラッチのバネが7.35[N/mm]

FANATECのTuning Kitなるものの中には
30%増のバネが入っているらしい。
単純計算でコレが 7.35*1.3 = 9.6[N/mm] と推測。
実際3割増しでどんな感じかまったく予想つかなかったので
25, 12, 9.6 の3種類を購入。

実際に取り付けて試した結果、
・純正(7.3)と9.6は違いがよくわからない。12で少し重くなったと感じる。
・25は重すぎ。FANATECのペダル構造でヒザ使うって何事w

ということで、最終的には
アクセル:9.6
クラッチ:12
で運用しています。

もう軽いペダルには戻れんねコレ。


●ブレーキスポンジ除去
感圧板に至るシリンダー内にはスポンジ状の部品が入っています。
以前FANATECのBlogで記事になっていた
Brake Performance Kitと同じ役割の部品です。

純正ではこのスポンジが圧縮されることで
多少ふわっとしたブレーキタッチにすると同時に
元の位置に戻すスプリングの役割も担っています。

ある時ブレーキランプが点灯したままになっていることに気づき
原因を調べたらこのスポンジが粉砕されて詰まっていました。

代わりの材料として色々試したのですが
・耐震用のジェル → 柔らかすぎて詰まる
・木材 → 一瞬で粉砕
・鉄芯 → 倍力装置等が一切ない、シンプルなブレーキ構造の某フォーミュラカー

踏み心地は正直どれもイマイチでしたが
鉄芯が一番マシだったのでこれで妥協。

適当な長さの端材がなかったので
足りない分はM6のナットを詰め込みました。

このままではスプリングの役割をするものがないので
純正アクセルのスプリングを短く切って入れてあります。


●角度変更ステー製作(失敗)
現在は机の背面にボルトで固定する形で吊り下げにしているのですが
もう少し角度調整したらどうだろうと
興味本位で作ってみたもの。
が大失敗。
一応角度を選べるようにしたものの
一番浅い角度でもペダルが踏みづらい。
この失敗作はキーボードスタンドになりましたとさ☆

次はクラッチのストローク伸ばしてカックンにしたい。
いっそ買い替えるか。

2016年10月15日土曜日

湾岸マキシ動画の技術解説

The Crewを湾岸マキシ風にプレイする動画つくりました。

https://www.youtube.com/watch?v=7uor2Oxmc6c&t=1s

動画説明文にも記載しましたが
ゲームデータに介入するMODを使用した訳ではありません。

今回はその辺の技術的なお話。

●プログラム
撮影にあたり、作ったプログラムは次の3つ。
①画像認識を用いた速度値取得
②湾岸マキシ風のタイム表示
③ウィンカー表示

各プログラムではDXライブラリを使用しました。
Windowsアプリケーション開発に付き物の
ウィンドウプロシージャ云々、ウィンドウ生成云々の
糞面倒な処理を関数1つでやってくれる便利なライブラリです。

DXライブラリ本家サイトでは初心者向けの解説ページもあり
専門知識ゼロでも、開発環境の導入からプログラム実行まで
超わかりやい解説があります。必見!

①画像認識を用いた速度値取得
後述の距離計算のために速度を取得する必要があります。
そこでThe Crewのメーターを画像としてキャプチャし
OpenCVのテンプレートマッチングを用いて数値として認識しています。

キャプチャについてはコチラが参考になると思います。
ただしThe Crewのメーターは加速度に応じて微妙に動くので
テンプレートマッチングする際の座標には注意が必要です。

マッチング処理の前に、キャプチャしたメーター画像を白黒にして
数字の左上座標を検出してからマッチングさせると精度が上がります。

ちなみにWildRunアプデ前は数字が斜体になっててもっと面倒だった。

取得した値は②のプログラムに送信する必要がありますが
私はプロセス間通信についてはよくわからなかったので(ォィ
①が.txtに値を書き出して②が読み取るという手法を用いました。

アクセス権利のデッドロックを心配しましたが、杞憂でした。

①②③どのプログラムにも言えることですが
DXライブラリは非アクティブウィンドウになると処理が止まってしまうので
SetAlwaysRunFlag(TRUE);
を用いて常に実行させてやる必要があります。

②湾岸マキシ風のタイム表示
通常Windowsアプリケーションはウィンドウを持ち
他のウィンドウの上に透過して表示はできませんが
ウィンドウ自体を取っ払い、透過して表示させることは可能です。
いわゆる「オーバーレイ」というやつ。

DXライブラリを用いてオーバーレイを実現する方法はコチラに詳細があります。
The Crewはボーダーレスモードで起動し
その上に「常に手前に表示」属性を付与した自作アプリを描画しています。

DXライブラリで作ったプログラムを手前固定にするには
SetWindowZOrder(DX_WIN_ZTYPE_TOPMOST);
をDXライブラリ初期化前に記述すればOK

フィニッシュまでの距離や矢印を表示させるタイミングを計るためには
現在位置を知る必要があります。

しかし、残念ながらThe Crewからは座標の類を取得できないので
最も原始的な『距離=速さ×時間』で計算することにしました。

湾岸アプリが60fpsで実行しているとすると
1フレームあたり1/60=0.0166[s]
速度は①のプログラムから取得。
これらをかけ算してあげれば、1フレーム当たりの距離が算出できます。
あとはフレーム毎の距離を足し算してあげれば走行距離を算出できます。

コレ、結局は速度の時間積分やっているだけです。

ただし、この手法では誤差が生じます。
激しい加減速を伴ったときに大きくズレたので
恐らく速度の取得頻度が少ないんだろうと予測。
浮動小数点の加算誤差もあるだろうし。

また雨が降るとものすごいズレます。
あのスピードメーター、ホイールの回転数から算出してるんだろうな。
だから雨で滑っている分がスピードメーターに反映されてないんだろうと推測。

なので、撮影自体は数十テイクやってますorz
ズレてもボツ。雨降ってもボツ。
WildRunアプデ後、雨降りすぎなんだよ(怒)
その中から一番ズレの少ないテイクを動画にしました。

ちなみに画像素材は全てOffice純正の図形を組み合わせて作りました。
私のような絵心のないプログラマにとってOfficeは画像処理ソフトになります。

③ウィンカー表示
これもウィンドウのオーバーレイをしているだけです。
このプログラムは普段The Crewでドライブするときに毎回使っています。
ウィンカーレバーやマイコンとPCの通信などの話題はまた今度のエントリで。

●スマホ動画
ディスプレイとは別にハンドル越しに見えるのは私のスマホです。
The Crewを起動したときに流れるロゴ映像をキャプチャして
諸々の画像を組み合わせた動画をループ再生しているだけです。

動画はPowerPoint2013を使用して制作。
短いくせに凝った映像を作るならパワポ使うと実は楽です。

アニメーション等を設定したら
「ファイル」→「エクスポート」→「ビデオの作成」
で簡単に映像化できます。

●撮影方法
アクションカムを頭に取り付けて撮影しました。
詳細はコチラのエントリで。

2016年10月11日火曜日

CSR Elite Wheel 改造記録

私にとって始めてのハンコンとなったCSREW。
ちょうど為替レートで1$が¥78だった超円高時代に個人輸入。

先日壊れるまで私が施した改造をご紹介。

●モーター&電源交換
購入から3年が過ぎた去年9月、FFBがゴリゴリ言うようになりました。
補償期間もとっくに過ぎてるし...と思い切って分解。
2つあるモーターの片方に異常。手で押さえただけで回転が止まり、
何かがつっかえているのか、自力では再び回転できなくなっていました。

モーターに記載された型番(RS-555PH)と同じものをPartsExpressから輸入。
1個$2.90で予備含め4個購入。送料$26.38で合計$37.98でした。

配線は短いので要注意。コネクタを外しての作業を推奨。
早速組み付けるも、キャリブレーション途中で電源が落ちて無限ループに。
モーターを1つ外してFFBを40%まで落とすと上手くいったので
恐らく電力不足だろうと予想(モーターは同じ型番のハズなんだけどなぁ)。

純正の電源が24V5A(=120W)だったので、単純に計算すると
モーター1個あたり120÷0.4=300Wの消費。2個で600W!!

さすがに600Wの電源は高額だし怖いと思い、
350Wの電源(MEAN WELL製 NES-350-24)を購入。
まさかOSWでもう一度MEAN WELLにお世話になるとは思っていませんでした。

で、この電源でも予想通り電力が足らず、結局FFB60%で運用することに。
それでも交換前よりパワフルになったので満足。

ちなみに組み立ての際のベルトテンションは適当に引っ張るだけで十分でした。


●クイックリリース化
どうせ分解してしまったのだから
ハンドルも交換してみようと思い立ちました。

CSREWの純正はφ30cmですが、もう少し大きくしたくて
φ33cmのD1SPEC(Amazonリンク)を購入。
当然ですがホーンボタンも付属しています。いらないのでポイ。

個人的にはボタンがゴテゴテ付いているより、シンプルなものが好きです。
元々Forza4でAクラスのS15を愛用していたせいかもしれない。

分解すると軸穴はPCD24(定規で測定)×5だったので
MOMO穴に変換する板(鋼、t=1.5mm)を自作。
と言っても鉄板に穴開けただけですが。

クイックリリースはEPMAN製EP-CA0011T(Amazonリンク)。
スプラインの軸だからガタもないだろうと予想し購入。
コレ、当時ググってもロクな画像出てこないし正直不安でした。
予想通りガタは一切なし。OSWのパワーでガタが発生しましたorz
ハンドルとの信号線は最初からコネクタで分離できるようになっていました。
純正ハンドルは接続されていないとキャリブレーションが始まらないため
秋葉原で探し出した12芯のカールコードでつなげておきました。
(お店の人に「12芯欲しがるなんて珍しいね。センサーか何か?」って聞かれて返答に困った記憶)

運よく純正で使われていたコネクタ(ZL2505-6PS)もマルツで発見できました。


●CSREWの最期
日本のiRacer達がOSWを導入し、ブログなんかでチラホラ情報が出始め
自分のもギリギリまで出力上げようと調子乗って弄っていた矢先
FFBが突然抜けてモクモク煙が出ました。
溶けた配線(左)。赤と黒が溶けて合体している。
「またモーターが壊れただけだろう。予備あるし」と軽く考えていましたが
分解すると配線が溶けてショートしていました。
モーターを交換しても復活せず。再起不能を悟りました。

で、OSW購入を決意するに至ったわけです。

2016年10月9日日曜日

1人称動画の撮影

最近動画のアップロードを始めました。


https://www.youtube.com/watch?v=OcyiBObfS2g

頭にカメラを付けて撮影した1人称動画です。
視角は私とほぼ同じ。ミラーをチラチラ見ているのがわかります。

カメラの手ぶれ補正はON。OFFだと振動が酷い。

カメラはソニーのアクションカムHDR-AS200Vを使用。
GoProはちと値段が高かったので、ソニーにしました。

これを自作のヘッドバンドに括り付けて装着。
アルミ板と100均の荷物固定用バンドを使って製作しました。

音はPC出力をスピーカー用とカメラ用に分岐させ
カメラの外部入力に直接入力。
ただ現状だとノイズが酷いです。

傍から見れば変な恰好ですが、キニシナイ。

今後もこんな感じの1人称動画を撮っていく予定です。

2016年10月5日水曜日

「システムの復元」で自作の.exeまで復元される

ようやく日曜プログラマーらしい話題。

先日のWindows Updateが原因なのか、
the crewが起動しなくなりました。

最終的にシステムの復元で直ったのですが
その際にVisual Studio 2013フォルダ内にある
私が作ったプログラムの類いまで復元してやがりました。

具体的には.exeだけロールバックしており
その他プロジェクトファイル等は手付かず。

なので、リビルドして事なきを得ました。

まさかユーザーフォルダ内のファイルも弄られるとは。
勘弁してくださいよマイクロソフトさん。


...という愚痴でした。

2016年10月3日月曜日

the crewでOSWを使う方法

OSWでthe crewプレイする人間は私くらいな気がしますが一応メモ。
Wild Runが発表される遥か昔のツーリングスクショ
デフォルトの状態でOSWを認識はしますが、fpsが異常なまでに下がり
とてもゲームができる状態ではなくなります。原因はFFBの出力情報。

対処は簡単にできます。情報ソースはコチラ

C:/Users/【ユーザー名】/Documents/The Crew の中に
下記内容の ExtraConfig.xml を作成します。

<ExtraConfig
FFB_Factor="1.5f"
FFB_LoadFactor="1.0f"
FFB_LoadPower="1.5f"
FFB_LatFactor="1.0f"
FFB_SlipAngleFactor="2.0f"
FFB_CamberFactor="0.1f"
FFB_CamberOffset="2.5f"
FFB_DamperFactor="0.2f"
FFB_DamperMaxRoll="1.0f"
FFB_DamperMaxRollVal="0.1f"
FFB_DamperMaxSlipAngle="0.25f"
FFB_WaitRate="4"
FFB_SpringNoControl="0.25f"
/>


この内容で保存してthe crewを起動すればOK

重要なのはFFB_WaitRate="4"です。
the crewでの物理演算は300Hzだそうで、WaitRateが1の場合
FFBのリフレッシュレートも300Hzになるそうです。
WaitRateを2,...にするとFFBリフレッシュレートは150,...になるとのこと。

で、OSW等の高リフレッシュレートに対応していないハンコンは
WaitRateの値を大きくし、FFBリフレッシュレートを低くする必要があります。

デフォルトでは1のようですが、私の場合は4で問題なくプレイできています。
※最適値はPC環境により異なるかもしれません。


蛇足:
the crewでのOSWの使い心地は...正直よくわかりません。
なぜならドライブ目的でしかプレイしないので。
(私の要求レベルが低いせいかもですが)不満のないFFBです。

GTX970のフルHD3画面、グラフィック設定は全て低(ジオメトリのみ高)で
なんとか30fpsを維持できています。60fpsは無理です。

nVidiaのベゼル補正は有効ですが、the crewはDiRT RallyやProject CARS同様
iRacingやAssetto Corsaでは可能なディスプレイごとの描画ができないので
画面端になるほど変に間延びしており、違和感があります。

SMP対応してくれないかなぁ。そしたらGTX1080買います。

2016年10月1日土曜日

OSW購入ログ - 開封レビュー

OSWの部品リストは細々としているので、注文当初は
「実は他にも必要な部品があるのでは…」と不安でした。

が、そんなことはなかった!

実際に必要になったのはUSBケーブルと電源ケーブルだけでした。
どちらも家にあったので問題なし。

以下、付属部品の写真とレビューです。

●MiGE motor package ( MiGE 130ST-M15015 30Nm 10000ppr(40000cpr) )
ケーブル類は既に端子が接続された状態でした。
自分で加工したりハンダしたりは必要ありません。そのまま使えます。

軸変換アダプタの灰色の部品2つと、MiGEの軸は
未塗装なので、下手にベタベタ触るとすぐ錆びると思います。

M5のボルトはステアリング(別途用意)と軸変換アダプタの締結に使います。
私の場合はクイックリリースとボスを合わせたため(詳しくはコチラ)
写真のボルトはねじ部の長さが足りず使っていません。
(手持ちのボルトで代用しました)

袋ナットが1つ足りていませんでしたが(恐らく先方のミス)
どうせ全部は使わないので問題なし。


●SimuCUBE
全ての部品がラベルのない箱に入っていたので
どの部品がどの商品に付属していることになっているかは不明です。

写真2枚目、末端が未処理の配線が数本ありますが、
これらはワイヤーストリッパーで剥く必要があります(カッターナイフでも可)。
剥いた配線は写真左上、ピンクのゴムで覆われた圧着端子につけます。
本来は専用の工具が必要ですが、ペンチで力任せに潰しても大丈夫です。
一応ハンダ流しておこうかと思いましたが
ゴムのカバーが溶けそうなので止めました。

写真のボルト類は全てSimuCUBEに使用します。

必要な六角レンチは3、2.5、2の3種類です。
これらの小さな六角レンチは100均でも手に入ります。

2016年9月29日木曜日

OSW購入ログ - 購入内容

私が実際に購入したモノのお話。

配線やケーブルなどの詳細を完璧に理解できなかったので
面倒を避けるためセットを購入することにしました。

モーター関係一式 : SimRacingBay
MiGE motor package
(MiGE 130ST-M15015 30Nm 10000ppr(40000cpr)) €449.00
送料(DHL) €125.00

SimuCUBE一式:GRANITE DEVICES
IONI Pro HC €199.00
SimuCUBE €169.00
480W/720W SimuCUBE case kit €69.00
SDR-480-48 €172.00
送料(UPS Saver) €171.3

※上記に含まれないUSBケーブル(miniB)と電源ケーブル(2P-3P)は
 家で余っていたものを使っています。

私の初ハンコン、FANATEC一式を購入後「CSRに妥協しないでよかった」
と何度も思ったので、今回も妥協せずサーボは一番イイやつを購入。

電源も当然一番イイやつ。
CSREW(改)では350Wの電源を使っていたので
(MiGEがブラシレスとはいえ)正直Peak720Wで足りるか不安でした。
でも公式が大丈夫と言うのだからだぶん大丈夫。

PayPalを使いたかったので、購入先を分けることに。
(PayPal上限額の10万円を超えないようにするため。)

ちなみにSimRacingBayでは国際振込でも購入できます。
SimRacingBayにメールで聞いたところ
振込手数料の負担は自国側だけでいいそうなので
振り込み額は商品代金+送料になります。
自国側の手数料は数千円規模になるので注意。

SimRacingBayの中の人、メール返信チョー早かった。最短15分で返信来ました。

で、9/1夜に注文して、9/5の昼頃に両方到着しました。

また、受け取り時に税金がかかりました(自宅玄関で支払い)。
UPSの領収書には「消費税額¥2,500」と記載されています。
DHLは「輸入内国消費税等¥2,200 、立替納税手数料(内税)¥1,080」だそうです。

後日クレカ取引で使用されたユーロレートを調べると1ユーロ117.724円。

ということで、今回OSWを購入するにあたって支払った金額は
¥67,573(サーボ一式) + ¥91,860(SimuCUBE一式) + ¥5,780(受取時の税)
= ¥165,213

でした。

次回→開封レビュー

2016年9月26日月曜日

OSW現状の問題点

OSWを使い始めて数日が経ちます。

今のところの感想は、一言「重すぎ!」
ホント、笑いが出てきます。(実際には笑ってる余裕ないほど重ステ)

後述の問題があり、まだ出力100%ではないですが
現状カートと同等かそれ以上くらいの重ステ具合です。

...感想はさておき、
現時点でいくつかの問題・疑問点が見えてきました。

●電流の正しい設定が謎
IONI PRO HCの制御設定を行うGranityというソフトウェアがあります。
サーボの諸元や電気関係の設定はこのソフトウェアで行うのですが
・Continuous current limit (MCC)
・Peak current limit (MMC)
※単位はどちらもA(アンペア)、詳細はコチラ
に入れるべき数値がよくわかりません。

ココ曰く、私が使うBig MiGEの場合、
『MMCは27[A]、MCCはMMCに設定した値より小さな値』
ということですが、本当に27[A]と設定してよいのか不安です。

-- 以下、電気素人の考え --

MCCは定常的に入力してよい電流値、MMCは過渡的に入力してよい電流値
と解釈していますが、Big MiGEの諸元表を見ると定格電流9.5[A]となっています。
定格ですから、多少大きな電流が流れても壊れることはないと思います。
それでも定格値の3倍に設定するのは気が引けるというわけです。

しかも私が使っている電源(SDR-480-48)は、48[V],480[W](Peak720[W])なので
通常時は10[A]、ピーク時でも15[A]までしか出力できないハズです。たぶん。

更に話がヤヤコシイのは、
モーターが利用する電流は直流ではなく三相交流という点です。
SimuCUBEは電源から直流電流を受け取り、
基板上で三相交流に変換してモーターに出力しています。
上記の計算は直流のお話なので、
三相交流に変換した場合はどうなるか私は知りません。
(ちなみにMCC・MMCの値は"交流の実行値ではなく、
sin波の最大値を入力せよ"とのことです)

以上を踏まえて、現状の設定は
MCC:10 [A]
MMC:14 [A]
Peak power limit(MPP):710[W]
※念のため電源のピーク値720[W]より小さな値にしておく
にしてありますが、問題ないのなら27[A]にしたいところです。

(2016/11/10追記)解決しました。詳細はコチラ

●クイックリリースにガタ発生
CSREWでは存在にすら気づかなかったのですが
やはりガタはあったようです。

OSWはiRacingの細かい(細かすぎる?)FFB情報を
正しく表現するだけのポテンシャルを持っているので
コーナリング中は絶えず小刻みに震えています。

そのため、ガタが僅かでもあると
FFBにカタカタする感触が生まれてしまいます。

個人的にエフェクト無しのガツガツするFFBは好みではないので
MMosの設定を煮詰めて何とかしたいです。

●MX-5系統のFFB
Mazda MX-5 Cup circa 2015
Mazda MX-5 Roadster circa 2015
Global Mazda MX-5 Cup
では、フルブレーキ時にガツガツとしたFFBになります。
(実車でABSが作動したとき、ペダルに感じるガツガツと同じ感触)

恐らくABSのせいだと思うのですが、あまりにも煩い。

MMos云々の前に、iRacing側で何か設定したほうがよさげです。
が、どうしたらいいか皆目見当つきませんorz

●机の剛性不足
大きな縁石に乗った時など
強烈なFFBが発生すると机ごと揺れやがります。
しかもものすごく煩いです。

モニターアームも机から生やしているので
ディスプレイも揺れます。

とりあえずはフルパワー出さない方針で。
私が非力なせいで、どうせ制御しきれてないですし。
(なら電力問題はどうでもいいじゃん!って話ですが
そこはアレですよ、1度くらいはフルパワー出してみたいじゃないですか)


以上、何かご存じの方いらっしゃいましたら
コメント頂ければ幸いです。飛びつきますので((

2016年9月24日土曜日

OSW(Open Sim Wheel)とは?

日本語だと情報があまりに少なすぎて
躊躇している方も多いのではないでしょうか。

ちょっとした興味で調べようと思っても
既存の情報はディープすぎるかもしれません。

そこで私なりに調べたことをつらつらと書いていきます。

かなり基本的なことから書いているので
くどいかもしれませんが、少々お付き合いください。

●OSW(Open Sim Wheel)とは?
「OSW」とは、レースシム等で使用する
PC専用のステアリングコントローラーの1種です。
が、「OSW」という商品が存在するわけではありません。

結論を言うとココココで必要なものが買えます。

ことの始まりは、十数万円のハイエンドモデルに飽き足らず
「いっそ全部自分で作ってしまえ」を本当に実行した変態シムレーサー。
彼らが作ったステアリングコントローラーの総称を
"Open Sim Wheel"と呼んでいます。

つまりDIYステアリングコントローラーってことです。

自分で部品を選んでくるので性能は青天井。

一昔前までは彼ら同様、モータや配線、基盤など
全部自分で集める必要がありましたが、
嬉しいことに一番面倒な制御基盤周りを
ひとまとめにしたSimuCUBE(後述)が一般販売され
その他諸々必要なものがセットになって販売されるようになりました!

しかもPC側にインストールするソフトウェアは無料なので
(開発のみんなありがとう!)
購入するのはハードウェアだけになります。

●ステアリングコントローラーの構成要素
ステアリングコントローラ―と呼ばれるデバイスは
基本的に『ステアリング』『ペダル』『シフター(またはパドルシフト)』
の3点から構成されます。

Logicool G29THRUSTMASTER T300RS では上記3点が同梱されていますが
ハイエンドのステアリングコントローラー、特にPCシム向けの製品では
それぞれ別売になっていることが一般的です。

人によっては「ステアリングだけ上位モデルがほしい!」や
「ペダルが壊れたからペダルだけ買い替えたい」といった需要があるわけです。

OSWは上記3点セットのうち『ステアリング』にあたるデバイスです。
そのためOSWでレースシムを楽しむためには、OSWの他に
『ペダル』と『シフター』を別に用意する必要があります。
「sim racing pedals」や「sim racing shifter」で検索してみてください。

●OSW導入にあたって必要なもの
【カネ】
低価格部品だけでOSWを構成すれば
およそ10万円弱で導入することができます。
最大トルク30Nmを発生するサーボモーター(通称Big MiGE)
を使用した場合でも賢く買えば約15万円ほどです。
(私は賢くなかったので約16万円かかりました)
重要
OSWを構成する製品の多くはPayPalを使って購入することになりますが
通常は使用限度額が10万円までとなっており、
解除に2~4週間ほどかかるそうです。
OSW導入を考えるなら、今のうちに限度額解除の申請をしておきましょう。
※賢く購入すれば限度額を超えることはありませんが、
 面倒を嫌ってセットで買うと余裕で超えます(経験談)。

【ペダル、シフター、コックピット】
OSW自体はハンドル部のみなので、周辺機器は他でそろえる必要があります。
また非常に強力なモーターを使うことになるので、
強固なコックピットは必須です。

【英語力】
2016年9月現在、日本語だけでOSWを導入しようと思ったら...まず無理です。
とりあえず導入に必要なSimuCUBE wikiが読めれば大丈夫です。

●OSWの構成要素(=買い物リスト)
価格や私の買い物話はまた別エントリに書くとして
ここでは必要な部品とその概要をご紹介します。
情報ソースはこちら

【サーボモーター】
OSWの一番の特徴はコレ。
工業用サーボモーターにステアリングを直接つけるクレイジーなスタイル。
いわゆる"Direct Drive"というやつです。

wikiに使用可能なサーボモーターのリストがあります。
OSW関連フォーラムを見ると
リストにないサーボを使っている人もいるみたいですね。

各サーボモーターを比較する際
性能の指標となるのが[最大トルク]と[エンコーダ分解能]です。

※エンコーダ分解能(Encoder resolution)
軸1回転あたりエンコーダが何回パルスを出力するかを表す。
単位はppr(pulse per revolution)。

→大雑把に言えば、分解能が高ければ表現力があるってこと(らしい)です。

【SimuCUBE】
モーターを制御する小さなコンピュータのようなものです。
制御用基板2つ、電源、ケースから構成されています。
・SimuCUBE本体
マザーボードのようなもので、
これにPC接続用のUSBポートやモーターとの接続ポートが生えています。
上写真全ても"SimuCUBE"と言いますし、この基盤の商品名も"SimuCUBE"です。
ヤヤコシイ。

・モーターコントローラー
IONI PRO または IONI PRO HC のどちらかを選択する必要があります。
使用するモーターの種類によってどちらが必要か決まっているので、
サーボのリストを見て決定します。
これはSimuCUBE本体の専用のスロットに挿して使います。

・電源
wikiにはいくつかの例が挙げられていますが、SimuCUBE本家では
MeanWell製の電源で320W,480W,480W(Peak 720W)の3種が選べるようです。
これも使うモーターによって適切なものを選びましょう。
(「適切ってどう判断するんだよ!」ってツッコミがありそう。正直よくわからない☆)

・ケース
自作PCのように、基盤と電源が入れば何でもよいのですが
SimuCUBE開発元から電源スイッチと空冷ファンが付属する
ケースキットが販売されています。

【緊急停止用ボタン】
なくてもOSW自体は動きますが、
何かの拍子にサーボが暴れると危険なので購入を強く推奨。
SimuCUBE側にこのボタンの配線を接続する場所があるので、
特別に回路を組む必要はありません。

【ステアリングホイール】
いわゆるハンドルの部分。
実車からもぎ取るなり、どうぞご自由に。
Web通販で実車用のものが約¥5000~購入できます。

【軸変換アダプタ】
サーボの軸はただの棒がでっぱっているだけなので
このままではステアリングホイールを取り付けることができません。
そこで棒軸をPCD70のMOMOタイプやPCD74のNARDIタイプに
変換する部品が必要になるわけです。

私が購入したセットに同梱されていたアダプタ。穴はMOMO穴です。

【配線類】
細かい配線等は関連する商品に同梱されていたりしますが
同梱されていないもので必要な配線類は次の2つ。
・USBケーブル(SimuCUBE側はミニB端子)
 ※SimuCUBEにはPCと接続するUSBミニB端子が2つありますが
  両方同時に使うことはないので1本で大丈夫です。
・電源ケーブル([コンセント側]2P-[SimuCUBE側]3P)

2016年9月23日金曜日

OSWシェイクダウン

Back in the Race !!
約1ヵ月ぶりにiRacing復帰です。
早速レビュー...と言いたいところですが
まだ怖くて出力を100%にしていません。

OSW初走行は10%くらいの出力。無事終了。

少しずつ出力を上げていくとトラブル発生。
一定以上のトルクが出るとFFBが抜け、センターがズレる。
当時不安いっぱいで出力を上げていたので壊れたかと思って
涙目で4時間くらいトラブルシューティングしていました。

幸いにも原因はサーボ軸のアダプタ。
緩くなってサーボが空回りしていました。
適当にボルトを締めたのが悪かったようです。

説明には"strongly tighten"とあるので
4mmの六角がなめる寸前まで締め上げてやりました。

そんなことがあったので、初日はまだ最大出力の25%くらいです。
トルクにすると計算上は約7.5Nm。
CSREW(改)より少し重いくらいだと思います。

2016年9月22日木曜日

ウィンカー&スマホスタンドのステー製作

CSREWで使っていたウィンカーレバーとスマートフォンスタンド
取り付け用のステーをOSWに合わせて再製作しました。
塗装も何もしていないので、少々不格好ですが。まぁいいや。
在庫不足でクイックリリースのボルトが1本足りていませんorz

ちなみに整備性は最悪。
工具は入らないしトルクもかけづらいです。

これほどゴチャゴチャしたOSWは世界で私だけではないだろうか・・・。
(少なからずレースシムでウィンカー使っている人は聞いたことない)

これで従来の装備類は一通り設置完了です!

2016年9月20日火曜日

ステアリングボス製作

私の使っているクイックリリース(EPMAN製EP-CA0011T)、
車体側はなぜか凸形状になっていて
OSWの平たい板に締結するには不向きです。

CSREWではナットを複数使って無理やり取り付けていましたが
見た目もよくないのでボスを製作しました。
私の材料調達元、横山テクノさんで扱っている
任意寸法のドーナツ鋼板を購入。PCD70のMOMO穴は自分で開けました。

ケガキ用の図面はWordで作成。
1:1スケールなので材料に貼り付けて上からポンチを打てば
かなりの精度が出ます(経験上は±0.2mm)

素人が見よう見まねでコンパス使ってケガくより
早いし楽だし正確なので超オススメ。

機械加工の先生には「邪道」だと言われましたけどね。

2016年9月19日月曜日

OSWサーボマウント製作

鋼板とアングル材を使ってOSWのサーボマウントを製作しました。
材料の大半は以前CSREW用に製作したマウントから再利用。
タップが斜めに入ってねじ穴曲がってるのはナイショ。

レースシムコクピのいいところは実車と違って軽量化を考えなくていいこと!
なので鋼をふんだんに使った適当設計でも、強度・剛性は何とかなります。
実車と違って構造解析も必要ないので楽です。

あと鋼はアルミより安い。貫通穴くらいなら切削性も関係ないですし。
鋼はDIYの味方です。マジで助かってる。

ステアリングの高さが変わったので
ディスプレイの位置も調整し直す必要がありそうです。

OSWシェイクダウンまでもう少し!

2016年9月18日日曜日

SimuCUBE組み立て

OSW稼働に向けてようやく作業開始!
まずはSimuCUBEを組み立てました。約1時間で完了。
ディスプレイやスピーカーの配線も相まってカオスなことに。
SimuCUBE販売元の導入wikiに沿ってソフトウェア類もインストール完了。

まだサーボの固定マウントを製作しておらず、
いきなりサーボが暴れだしても困るので動作テストは手付かず。

放置されていた旧CSR Elite Wheelの残骸も撤去して
ペダルとシフターも新しい接続に変更しました。

・ペダル(CSR Elite Pedals)
[旧] [Pedals]―(RJ12 connection cable)―[Wheel]―(USB)―[PC]
[新] [Pedals]―(USB)―[PC]

・シフター(Clubsport Shifter SQ)
[旧] [Shifter]―(RJ12 connection cable)―[Wheel]―(USB)―[PC]
[新] [Shifter]―(RJ12 connection cable)―[Clubsport USB Adapter]―(USB)―[PC]

SimuCUBEにはペダルやシフターを接続するポートも存在しますが
いくつか問題点があったので上の接続方法になりました。

・コネクタ形状が異なる( FANATEC:RJ12, SimuCUBE:RJ45 )。
 →wikiのpinoutsを見てRJ45に変換できなくもない。
  →面倒。

・SimuCUBEのX11-upperポートはペダル用のポートとして用意されているが
 シフター用ポートは存在しない。
 →X11-lowerポートのアナログ入力を利用し、
   ドライバは自作すれば認識できそう(未確認)。
  ※FANATECのシフターはシフトノブの角度等をアナログ値として出力。
    ドライバ側でどのギアに繋がっているかを判定している(らしい)。
  →面倒。

・FANATECのドライバ使ったほうが安定しそう(思考停止)

今でさえボタンボックス用アプリやスマホHUDアプリなど起動するのに
これ以上起動するものリストを増やす気にはなれませんでした。

2016年9月6日火曜日

自己紹介がてらのコックピット紹介

>早く組み立ててレースに復帰せねば!
ごめんなさい正確には嘘です。
レースやってるよりコックピット弄ってるほうが好きなので。
まったり味わいながら組み立てようと企てております。

さて、自己紹介の代わりに
ざっくり私が今まで挑戦したことをご紹介。
各デバイスの詳細はまた今度のエントリで。

FANATEC CSR Elite Wheel(改)
実は1年前にも壊してます。
その際にモーター&電源交換で高出力化。
ついでにそれまで使っていたRennSport Wheel Standは廃止して
代わりにL形鋼を使い、机を挟むようなマウントを自作。
おまけでクイックリリースにしてハンドルも憧れだったシンプルなやつに。
最初はForza4のためだけに購入して、先日逝ってしまうまで約4年間使用。


FANATEC CSR Elite Pedals(改)
コイツは購入してからずっとトラブル続き。
配線勝手に弄った自分が原因だけれども。
XBox360用のサイドブレーキ配線、ABS振動モーターを追加。
床となる足置きはいらない雑誌をガムテームでぐるぐる巻きにして製作。


シート、シフター、サイドブレーキ
オフィス用チェアの肘置き用のねじ穴を流用してマウントを取り付け。
シフターはFANATECの Clubsport Shifter SQ。コクピ周りで唯一無改造。
サイドブレーキは解体屋からヤフオクで買ったインプレッサのもの。

ちなみにマウスも置ける。便利でしょ。
 
ウィンカーレバー
the crewとEuro Truck Simulatorのために製作。
部品は昔使っていたCSR Shifterから略奪。
これがあるとないとではおもしろさが5倍くらい違う!いやマジで。


ボタンボックス
完全自作の自信作!
arduinoを使ってUSB経由でPCと通信。
PC側のドライバにあたるアプリケーションも自作。
あまり考えず設計したせいでiRacingで使うにはボタン数が微妙に足りない。
サイドブレーキとウィンカーレバーの信号もコイツで処理。


SimVibe
振動ユニットはXBox360時代から持っていたものの、
ほとんど未使用。うるさいし疲れる。
ディスクふにゃふにゃシステムを導入して復活させるも、
私の場合ペダルとシートが独立しているせいで
ブレーキの度にシートがふらつく。
しかもやっぱりうるさい。結局ほとんど使ってない。

OSW購入

タイトルの通り。
Open Sim WheelことOSWを購入しました。
まだ開封したばかりですが、これを機にブログを始めてみます。

レースシムコクピを作ったり壊したり?の奮闘記を
玄人の方が思わず"うなる"ような
初心者の方でも"ワクワク"するような
そんな内容をお届けしていければなぁと。

元々は色々改造したCSR Elite Wheelを愛用していたのですが
OSWに憧れて出力を弄っていたときにモーターが焼け
配線を燃やし、基盤ごとダメにしてしまったことが事の発端。

僕の稚拙なミスです。ハイ。

結局悩んだ末OSW購入を決意。
全部で€1354.3。約16万円。

FANATECでハンドル一式を新調するなら
数万円足してOSWのほうがいいかなって。

円高バンザイ!

写真はつい先日までのシム環境です。
今はハンドル周りが取り外され、悲しいことになっています。

早く組み立ててレースに復帰せねば!